9月初旬に武蔵小杉の保育ルームClover 武蔵小杉園さんのご協力を得て、「げんき食サポーター講座 パート1:好き嫌いには理由(わけ)がある」を開催しました!
講師は、「こども成育インストラクター〈食専科〉」ディレクターの隅弘子先生。
武蔵小杉園さんにお子さまを通わせていらっしゃる20名のお父さん、お母さんがご参加くださいました。
今回は、セミナー実施後のアンケートで挙がったお声についてご紹介したいと思います。
一番多かった感想は、「これまでこどもと一緒に食事をしていませんでした。
これからは一緒に食べるよう心掛けたいと思います」というお声。
しかしながら、現実は・・・
子育て、家事に忙しいお母さん。
自分の食事は後回しにして、まずは「こどもに食べさせなきゃ」と一生懸命というのはよくある食卓風景かもしれません。
そして、たとえ一緒に食卓についていたとしても、「残さず食べなさい」「早く食べなさい」という言葉がついつい出てしまう。
お父さんは仕事で帰りが遅く、帰宅したらこどもはすでに夢の中…
常日頃、こどもと一緒に食事をする習慣がないから、週末もこどもとは別に食事をとっている、というケースも多いかもしれませんね。
「こどもと一緒に楽しく食事をしたほうがいい」と聞いて、「確かにそうだ!」と思ってもこのようにそれまで習慣化されていなければ、なかなか実行に移すのは難しいものです。
ですから、行動に移せる「はじめの一歩」を併せてアドバイスすることが効果的ですね。
では、どのような「はじめの一歩」の踏み出し方があるでしょうか。
講師の隅弘子先生によると、ポイントは「休日」「朝食」「口ぐせ」とのこと。
>>まずは休日から見直してみよう
一緒に食事を楽しむことを、「休日の楽しみとしよう」という提案です。
お休みの日は、お父さんと食事や家事の役割分担もしやすいですね。
時間にあまり追われないので、お母さんもいつもより穏やかに食事をすることができると思います。
そんなお母さんの姿を見ながら、こどもも「楽しく食事をすること」を自然と学んでいくでしょう。
>>朝食の時間を上手に活用
夕食だけが食事ではありません。帰りが遅いお父さんは、朝食タイムはどうでしょう?
出勤前の数分、一緒に食べられなくても同じテーブルにつくことで、親子の会話が生まれます。
朝食の準備はお母さん、食べさせる(食べこぼしの始末まで)のはお父さんと、役割分担してみてもいいですね。
>>「口ぐせ」はポジティブに
忙しい中でも頑張ってお子さんと一緒に食べる事を意識しているお母さんやお父さんに対しては、どんな声がけをしているかに意識を向けるよう促してみましょう。
「早く食べてほしい」という焦りから、「早く早く」という言葉をシャワーのようにお子さんに浴びせているケースも多いもの。
けれど、乳幼児期のこどもは、「早く食べる」にはどうしたらよいのか、具体的な行動がすぐには思い浮かばないのです。
急かす言葉より、実際の行動を伝えたほうが効果的。
「お口でもぐもぐするんだよ」
「もぐもぐしたら、ごっくんして食べものをお腹に届けようね」
こうした具体的な言葉を口ぐせにするのがコツです。
そして、一緒にもぐもぐしてみる。
そうすれば、自然とこどもも食べることに集中するようになるでしょう。
こどもたちは、「おいしいね」と笑顔のお母さんやお父さんと食卓を囲むことで、「楽しい食事」とは何かを学んでいくのです。
こうした具体的な行動のアドバイスを添えて、ぜひお母さんやお父さんの背中をそっと押してあげてくださいね。