専門家は「質問上手」「情報整理」の達人たれ

こんにちは。歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

2026年もあっという間に2月に入り節分も過ぎました。
皆さんはどんなところに春の気配を感じていますか?

私は先日梅園に出かけました。

偶然の重なりで時間ができ、ふと思い立って行ってみました。
今年は暖冬の影響で開花が例年より2週間前後も早いそうで、

早咲きの品種では5〜6部咲きの幹もあり園内に漂う梅の花の香りに深く癒されました。

年々環境の変化によって四季の移り変わりが速くなっている…

と、梅の花を眺めながらそんなことを感じていたら、
子どもの成長発達や周りの大人の関わり方へと思いが巡りました。

子どもにいろいろなことを “早く”できるようになって欲しいという親心からか、
目の前のお子さんの成長発達の段階を飛び越した早いタイミングでのアプローチはよく見られます。

実は、それが子どもにとっても親にとってもストレスとなり
結果として、思ったように育児が進まずママパパが悩むことになっています。

例えば、お子さんの離乳食についても・・・

 

■先取りしたくなる気持ちはわかるけれど

『乳歯はまだ生えていないけれど、

調べるともう始める月齢だから離乳食を始めた。

でも食べてくれない。』

というお悩みをクリニックでも相談されることが何度かありました。
この子はどうして?と悩んでいるママやパパの心の内が痛いほどわかります。

と同時に

“お子さんの成長発達に即したタイミングかな?”

“離乳食を始める環境は整っているかな?”

…と、少し気がかりになり、どのように質問をしたらいいか考えます。

 

育児書やネットで離乳食を始めるタイミングを調べると

“生後5〜6ヶ月頃”

“下の前歯が生えたら”

などの目安が出てくると思います。

これらの条件は、あくまでも【目安】です。

 

“生後5ヶ月になったから離乳食が食べられる” 

“1日でも早く始めた方がちゃんと成長(育児)できている証拠” 

 

とはならないのです。

まさに情報におぼれている状態です。

 

焦らず目の前のお子さんの成長発達の様子をよく観察して

お子さんの“食べたい”という気持ちが育っているか?を

見逃さないために助けが必要です。

 

では、そんなお悩みをお持ちのママパパに

私達は具体的にどんなサポートができるでしょうか。

例えば、

 

・ママパパの食べている物や様子に身を乗り出し手を伸ばす

・大人が食べているのを観てお子さんがモゴモゴ口を動かし自分の手指を口に入れる

・食べ物の匂いがするとよだれがとまらない

こういったことがお子さんの行動にありますか?と、
具体的に思い浮かべられるシーンを質問します。

 

「うーん、まだかな…」となれば

離乳食開始にはすこし早いですね、となります。

 

「よだれを出しながらほしそうに手を伸ばすんです!」となれば

それは食べたい気持ちが育っている表れですよ、
食事や食べ物に対するお子さんの反応や様子をよく観てママやパパも楽しんでくださいね!
と、チャレンジを促すことができます。

 

育児書やネット情報はその子に合った情報にはなっていません。
なので、子どもを観察するための情報整理が必要なのです。

専門家は「質問上手」でありたいものです。
そして、質問の回答をもとに「情報整理」をする。

知っていることをただ伝えるののではなく、
相手が使えるように整理して手渡すことが大事ですね。

次回は「はいしゃさんを子育て生活に常駐させるには?」をお届けします。

<当記事執筆者プロフィール>

宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉として活動中。

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