節分・豆まき|子どもの安全のために知っておくべきこと

日本こども成育協会フェローの所真里子です。

子どもの安全の専門家として研究を進める傍ら
事故防止のための監修、講演、コラム執筆を行っています。

 

ここ数年、1月下旬になると
節分でまく豆への注意をよびかける
ニュース等が出るようになりました。

※「みんなの消費安全ナビ from 消費者庁」(2025年1月23日発行)より抜粋

小さなお子さんがいる施設やご家庭では
節分の前に「豆まきが危険を伴う」ことについて
注意喚起がされていますが、

実家や大きなお子さんのいるご家庭、地域イベントなど

周辺環境では
まだよく知られていないようです。

 

豆やナッツ類は5歳以下の子どもには食べさせない

以前は「3歳頃までは…」と呼びかけていましたが、

2024年頃から

「5歳以下の子どもには食べさせない」

と強く呼びかけています。

 

歯が生えそろっていない年齢のお子さんは、
硬い豆などを嚙み砕く力や飲み込む力が十分発達していません。

たとえ小さく噛み砕かれたとしても
豆類は水分を含むと膨張します。

ですから

豆類は喉に詰まる窒息のリスク
気管に吸い込まれて気管支炎や肺炎になるリスクがあります。

■まいてしまった豆はコントロールができない

節分の豆まきを体験させたい

兄や姉にがまんさせたくない

・・・と悩まれるご家庭もあるでしょう。

でも、まいてしまった豆を一つ残らず回収することは不可能です。

 

■代替品を活用しよう

最近は様々な代替品があります。

ネットで検索してみると・・・

個包装された豆、個包装されたお菓子、
新聞紙やフェルトを丸めたもの(口に入らないようにサイズに注意)

などなど

「節分の豆まきといえば煎り豆」
とこだわっているのは
私たち大人なのかもしれません。

楽しく安全に節分を過ごし、立春を迎えましょう。

 

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日本こども成育協会では、子ども向けイベント、
ワークショップ、施設等の「安全の確認」に
取り組んでいます。ご相談等はこちらまでご連絡ください。

https://kodomoseiiku.jp/contact/

<執筆者プロフィール>

所真里子(ところ まりこ):子ども製品・保育の安全

 

 

【専門分野】

子どもの安全(製品安全、リスクマネジメント、事故予防)
日本子ども学会常任理事
製品安全対策優良企業表彰(経済産業省)審査委員
ISOガイド50(子どもの安全)JIS化委員

【略歴】
ベネッセコーポレーションに20年以上勤め、教材編集、子ども研究、知育玩具や通販
商品の事故事例分析や安全基準づくりに取り組む。在職中に日本女子大学大学院で子ど
もの事故予防を研究。
2013年保育の安全研究・教育センター設立に参加。2021年4月~2025年3月まで、消費
者庁政策調査員として、教育・保育施設、放課後児童クラブ、障害福祉施設、介護施設
等から提出される重大事故報告書(約2500件/年)の調査及び照会業務に従事。
現在は子どもの安全の専門家として、研修講師、保護者への安全講習、製品安全行政
の委員、企業へのアドバイス等を行っている。

<著書>
『イラストで学ぶ 保育者のための「ハザード」教室
~子どもの「危ない!」の見つけ方・伝え方~』(ぎょうせい