年中行事は一生涯の健康を支えている

こんにちは。
歯科衛生士・こども成育インストラクターの宗田香織です。

冬の寒さを感じる日々が続くようになりました。
風邪やインフルエンザの対策はどうしていますか?

年末年始は外食やパーティーなども増える時期なので、
私は以下のことを意識しています。

◎帰宅時や食前の手洗い・うがい

◎いつもよりゆっくり寝る

◎日常食で整える

先日クリニックに来院した患者さんも

「今のところ風邪やインフルエンザの予防はできているけれど、
やっぱりこの時期身体が疲れますね〜。
家の食事でバランスよく食べるようにしています。」

と、仰っていました。

 

この時期こういった会話をすると頭に思い浮かぶのは

新年の食の行事“七草粥”です。

 

1月7日に食卓に並ぶ献立ですが私は年末の時点ですでに楽しみな一品です。

1月7日(人日の節句)に邪気を払い無病息災を願って
春の七草を入れて炊いたお粥を食べる習わしです。

日本では、季節の変わり目ごとに
身体に必要な旬の食材で癒し労る食事や習慣がたくさんあります。

こどもの頃は

『今日のご飯はお粥だけかぁ、もう少しボリュームのあるものか食べたいな…』

と感じたこともありましたが、

年末年始の食や睡眠などの生活の乱れによって疲れた身体、
特に胃腸には優しく理にかなっているのだなと年々身に染みます。

そして、
こどもの頃に春の七草を祖父母と口ずさんだりしたのも良い思い出です。

 

栄養補給や味覚だけでなく、
それぞれの食にまつわる思い出は日々の食や心を豊かにしてくれます。

毎年“春の七草セット”をスーパーで手にしながら

♪芹(せり)、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座(ほとけのざ)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)春の七草〜♪

 

と、祖父母と一緒に口ずさんで覚えたメロディーが脳内再生されます。

思い出と共に、

青々とした草や一緒に食べる梅干しの味を思い出し
唾液が出るのも身体の機能をあげることにも繋がります。

唾液がたくさん出ると自浄作用で口の中の環境も整い

むし歯や歯周病予防だけでなく、風邪やインフルエンザなどの
感染症対策にもなります。

身体には日々の生活習慣で自然に健康にする力が備わっています。

ご家庭や園でも、

来年も様々な年間行事を活用して
健康・健口(けんこう)習慣を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

<当記事執筆者プロフィール>

宗田 香織(歯科衛生士)

1996年 東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校を卒業後一般歯科や審美・矯正歯科などにて勤務。

2000年 Dr岡本・Dr竹内よりスウェーデン歯周病学を学び、歯周治療・メンテナンス・

インプラント予防管理を中心に歯科クリニックに勤務。

2018年10月よりこども成育インストラクター〈食専科〉アンバサダーとしても活動中。

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