山形鶴岡SORAI訪問記1「遊びを創発するしかけ」

こんにちは!理事の大塚千夏子です。

先週、ご縁をいただき
協会理事の沢井佳子先生と山形の鶴岡を訪問しました。

田んぼの真ん中にあるホテルSUIDEN TERRASSE に宿泊し
翌日はすぐ隣にある屋内遊戯施設KIDS DOME SORAIへ。

 

田んぼにUFOが降り立ったかのような平たいドーム型の建築は
その景色を見ただけでもワクワクします。

 

※上の写真はKIDS DOME SORAIのHPより引用

館内に入り受付をして靴を脱いで中へ。
まずは「アソビバ」へ。

スロープを上ると…

大人も駆け出したくなるような大きな空間に圧倒されます。
(当ブログトップ画像参照)

水平垂直がほとんどない傾斜と曲線で構成されて
それだけで「めまい」の楽しさが湧き出してきます。

■子どもがぐいぐい進んでいく

子どもは素足で、トコトコと傾斜面を軽快にすすみ
大人は、靴下と自重で斜めに流れて足元がおぼつかず
子どもに先導されるように空間に吸い込まれていきます。

雪国だからこその全天候型の遊戯施設。

ただ、雪と風をしのぐためだけでなく、
野原や田んぼでの遊びに遜色のない仕掛けが随所にありました。

・見上げる、見渡す、見下ろす、覗く
・きょろきょろと探索する
・隙間に発見がある
・登る、滑る、渡る、漕ぐ、鳴らす、揺れる
・本に出合う
・あなぐらにこもる
・アートになる

随所にちりばめられた
アクティブ遊びへの誘いと
隙間や裏にある探求への引き込みは

この館のコンセプトが確かに行き渡った空間と「しかけ」によって実現されていました。

思わず遊んでしまった記録をいくつか。

■SORAIとは

「Sorai」という施設名の由来を聞けば
鶴岡のある庄内藩で用いられた儒学の提唱者、荻生徂徠による体系化された学問「徂徠学」の「徂徠(そらい)」にあるとのこと。

“古い辞句や文章を直接続むことによって、後世の註釈にとらわれずに孔子の教えを直接研究しようとする学問”

“天性の能力や自主性を重んじた教育方針が特徴”

 

SORAIには「アソビバ」と「ツクルバ」の2つのゾーンがあり、
そのどちらも、大人が「こーしなさい」「あーしなさい」と与えるのではなく

「子どもが自ら動き出す」
「探索して発見する」
「考えて創り出す」
「協力してさらに面白くする」

ことを尊重していることがうかがえます。

 

あぁ、自分が子どもだったなら、
かばんも上着も靴下もほっぽりなげて、
この空間であれこれ転がりまわりたい!
あの穴倉にこもりたい!

と、ムズムズしっぱなしでした。

次回は「ツクルバ」のレポートをお届けします。

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KIDS DOME SORAI (キッズドームソライ)

山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣6-1
https://www.sorai.shonai.inc/
見学可能・土日祝の子どもの利用は予約をお勧めします。

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