子育てに必要な情報を確実にお届けするために

日本こども成育協会の「中の人」です。

「中の人」としての投稿は今年初となります。本年もよろしくお願い申し上げます。

 

年末年始のお休みが長かったので、今年は積読本を消化する読書三昧の毎日でした。

 

その中で、特に印象に残ったのは、『ファンベース-支持され、愛され、長く売れ続けるために』(佐藤尚之著 ちくま新書)にあった

 

世界中の砂浜の数より多い情報が世界中に溢れている

 

というお話でした。

 

世界の砂浜の砂の数は、1セダバイト。

 

2011年には、1.8セダバイトの情報が流れ、

2020年には45セダバイトが流れるという予測だったそうです。

 

実際はどうだったのだろうと少し検索してみたところ、

アメリカの市場調査会社 International Data Corporation(IDC)が

2020年に全世界で生成、消費されるデジタルデータの総量は

59セダバイトだと発表していました。

 

2011年の予測以上の数値となったわけです。

 

日頃より情報発信をしている身としては、気が遠くなるような数字だと感じました。

これだけ情報が溢れていることも一因でしょうか。

 

発信者側からは、必要な情報を必要な人に届けにくい。

受信者側からは、必要な情報が得づらい、何が真に必要な情報なのかが判断できない。

 

私たちの活動を見ましても、これは大きな課題となっています。

 

日本こども成育協会は、理念として次のような文言を掲げています。

 

こどもの成育に関わる「人(ひと)」「物(もの)」「事(こと)」全てがその目的に向かうための知識、

データ、方法を提供する活動によって社会に貢献します

 

一方で、セミナーやイベント等での声、あるいは前回の記事でご紹介したような

インタビューをおこなうと

 

もっと早く知りたかった

必要な情報が届いていない

誰に聞けばよいのか、何を聞けばよいのかわからない

 

というお声を多くいただくというのが現状です。

 

インターネットやSNSでの発信では、前述のとおり、砂浜の砂となってしまいます。

一方で、イベントなどのリアルの場では、どうしても伝えられる規模に限りが生じます。

 

そこで、現在私たちが可能性を感じているのが「歯科クリニック」の存在です。

 

コンビニエンスストアより多いと言われる歯科クリニックが、

この必要な情報を必要とする方々に届けるという役目を担えるようになったら

子育ての現場にどのような変化を起こせるでしょうか。

 

こどもひとりひとりがのびのびと育つ社会へ!

 

この理念を実現すべく、子育ての新たなインフラストラクチャーを創造する

という意気込みで2025年は前進してまいりたいと思います。