一般社団法人日本こども成育協会 食専科ディレクターの隅弘子です。
保育に栽培に取り入れていらっしゃる園の皆さまに向けて、カゴメ株式会社開発のベジ・キッズ『考える力』プログラム五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット(以降ベジ・キッズプログラム)を2022年度に導入した園の取り組みについて紹介する連載の第2回は、千葉県の稲毛市にある「アストロキャンプ稲毛東保育園(以下、アストロキャンプ)」様です。
<アストロキャンプ稲毛東保育園>
駅から徒歩数分にある便利な場所ながら、秋晴れの太陽の光が栽培中のレモンに燦燦と降り注ぐ明るい景色がとても印象に残っています。
いま「そこ」にあることの大切さ〜お友達の元気確認と同じ感覚に〜
もともと畑作業がお好きな原田園長先生。
徒歩数分にある近隣のグループ園内の畑で栽培活動をおこなっていたようですが、小さな子どもたちにとって、その往復は思いのほか負担になっていたようです。
そこでスペースをとらずにできる袋タイプのベジ・キッズプログラムに興味をもたれ、2022年度は導入することになりました。
<原田園長と隅>
<見学先 アストロキャンプ様の栽培活動について>
ベジ・キッズプログラムでは、栽培キットが園に届く1週間ほど前に、お知らせメールにて事前準備についてのガイドが届きます。
栽培開始日や、お世話のグループを決めたり、栽培する場所を子どもたちと決めたり、届くのをワクワクしながら待つことができます。
「アストロキャンプ」様では、そうした準備を経て、水やりは毎朝登園後に5歳児さんが率先して行うことにしたそうです。
登園時もトマトやパプリカの育ちの変化について保護者の方とお話しをするなど、子どもも保護者も、まるで新しいお友達ができたような関係性になったそうです。
スタッフの皆さんも、栽培に関するお世話や当番、子どもたちとのコミュニケーションに積極的に取り組めたとのことでした。
ベジ・キッズプログラムで使用する土は、トマトやパプリカの成長に必要な飼料がすでに配合されおり、そのまま袋で育てることができます。
そのため、事前の土づくりをする必要がなく、栽培をすぐに始めることができます。
また、袋がそのまま鉢として使用できるので、省スペースで栽培できるため保育室の近くに設置するこができます。
そうした条件は、子どもたちが日々お世話や観察をする上で、大きなメリットになったようです。
お世話や観察が「園内」で行えるようになったことで植物の変化への関心度が高くなり、「そこにある」大切さを実感されたそうです。
子どもは小さな発見を見出す天才。
きっと他のお友達の気づきがきっかけとなり、「どこが変わった?」「今日はこうだったよ!」など、報告合戦があったかもしれないですね。
<今日もトマトは元気かな?>
次回へ続く
ベジ・キッズ『考える力』プログラム「五感でいのちの不思議をまなぶ野菜栽培キット」について
詳しくは下記をご覧ください。
商品サイト:
https://www.kagome.co.jp/company/kangaeru-chikara/
販売サイト:
http://patata-shop.jp/?mode=f3
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。