こんにちは。「こども成育講座〈食専科〉」ディレクターの隅弘子です。
8月となり、夏らしい思い出づくりの一環として
園で夏祭りの開催の有無の判断に苦慮される園も多いかと思います。
今回は「食」にふれる機会の創出方法として、企業・団体発信の内容を
ご紹介したいと思います。
【第4次食育推進計画の重点項目】
令和3年度から令和7年度までのおおむね5年間取り組むべき指標として
第4次食育推進計画がはじまっています。
今回の内容は主に3つの重点事項として下記の内容が記され、
推進することが述べられています。(※1)
1.生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進
2.持続可能な食を支える食育の推進
3.「新たな日常」やデジタル化に対応した食育の推進
特に保育の現場においては、3の「新たな日常」やデジタル化に対応した
食育については、消毒作業の徹底や給食指導の変化・工夫など
日常の保育での負担も重なります。
そのため、新たに取り組む項目としては困難を感じている園も
あるのではないでしょうか?
日本こども成育協会でもコロナ初年度、オンライン食育授業として
未就学児対象に開催したことがありましたが、まだ試行錯誤しながらの状況です。
第3回『親子でオンライン体験フェス』より
【「食を営む力」を広げる手法は多様】
今回、私自身が興味を持っているのは、食育を推進する官公庁のひとつである
農林水産省の取り組みです。
今年はこども霞ヶ関見学デーとして様々なテーマでオンラインでの
学びができる企画など未就学児も対象となる内容がたくさん企画されています。
その一例をご紹介します。(※2)
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★農林水産省からの情報
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◇こども霞ヶ関見学デー「マフ塾」2022オンライン配信URLについて
今年度のこども霞ヶ関見学デーは3年ぶりにワークショップを
実開催の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により、
オンライン開催(YouTube配信)のみに切り替えて開催いたします。
「マフ塾」2022 ワークショップ
⇒ https://www.maff.go.jp/j/kids/kodomo_kasumi/2022/content/workshop.html
本来ならば、直接対面での食育授業などが一般的でしたが、
デジタル化をうまく使えば、多くの方にとって参加の機会が得られやすいという
メリットも生まれます。
このような内容を、園長先生をはじめ保育者の方が視聴することで
自園の園児にカスタマイズした「食育」のヒントがあるのではないでしょうか。
個人的には「煮干しの解体」というテーマがとても面白いなと思っています。
次回へつづく。
引用記事
※1
新たな「食育推進基本計画」の公表について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/hyoji/210331_35.html
※2
食育メールマガジン(こども霞が関見学デー臨時号)令和4年8月1日発行
マフ塾2022サイトより
https://www.maff.go.jp/j/kids/kodomo_kasumi/2022/index.html
隅弘子 一般社団法人日本こども成育協会食専科ディレクター・管理栄養士
【略歴】
mamaful(子育てが楽しめる支援をいっぱいに)を屋号に乳幼児を育てる保護者支援を中心に活動している。
都内子育て支援施設内での食事相談・離乳食教室の開催をはじめとして各種講座の講演や企画を行う。
子育て支援サイトや保育士求人サイト内でのコラム記事協力を行う。